虫歯かな?と思ったら、迷わず歯科医院へ

虫歯かな?と思ったら、迷わず歯科医院へ

「歯がしみる」「歯が痛む」「歯に違和感を覚える」など、虫歯の自覚症状があるのに、仕事や勉強、育児・家事に追われてなかなか歯医者に行く時間が取れないという方はいらっしゃいませんか?

虫歯は放置することで、症状が悪化することはあっても自然に治ることはありません。そのため、少しでも早いタイミングで歯医者に行くことをおすすめします。虫歯になっても、症状がごく軽いうちに治療を始めれば、簡単な処置で対応できることが多く、治療期間も短く済みます。治療せずに症状が進行し、永久歯を失うという最悪の事態を避けるためにも、歯に違和感があった際は、朝霞台駅からすぐの「青葉歯科医院」へご相談ください。

どうして虫歯になるの?

どうして虫歯になるの?

虫歯は、お口に棲む虫歯菌が食べかすに含まれる糖分を栄養源に酸を生み出し、その酸によって歯が溶かされる病気です。口腔内では、酸によって歯が溶かされる「脱灰」と、唾液に含まれるカルシウムやミネラルによって歯が修復される「再石灰化」が同時に行われています。この「脱灰」と「再石灰化」のバランスがとれていれば問題はありませんが、ブラッシングなどのケアの怠りによって虫歯菌が増えて酸を生み出すことで、歯の表面が溶かされて虫歯になるのです。

歯のしくみはどうなっているの?

歯は、1日に5,000~7,000回も噛むという人間が生きるうえで重要な仕事をしています。咀嚼(そしゃく)時にかかる圧力は、大人1人分の体重と同じくらいで、これに耐えられるのは、歯が非常に硬く、歯を支える歯肉も頑丈にできているからです。

歯の構造は、肉眼で確認できる「歯冠部」と、歯肉に埋まって肉眼では確認できない「歯根部」に分かれており、「歯冠部」と「歯根部」の境目の歯肉に囲まれた部分を「歯頸部」といいます。

歯のしくみはどうなっているの?

・歯冠部
「象牙質」を、人体で一番硬い組織である「エナメル質」が覆っています。
・歯髄
神経と血管が通っており、感覚を与え栄養を補給します。
・歯槽骨
顎の骨からのびた歯槽骨に歯の根の部分が埋まって、歯を支えています。
・歯根膜
歯根と歯槽骨をつなぐ繊維性結合組織です。噛みごたえを感じたり、歯に伝わる咬合力を調整したりする役割も担っています。
虫歯の進行段階と治療法

虫歯の進行段階と症状、治療法は次のとおりです。

進行段階 症状 治療法
CO
C0
・歯の表面のエナメル質が溶け始め、白く濁っている
・痛みなどの自覚症状はない
適切なブラッシング、フッ素塗布などで完治も可能
C1
C1
・歯の表面のエナメル質がさらに溶けて、黒くなり始めている
・痛みなどの自覚症状はまだない
虫歯に冒された部分を削り、詰め物で補う
C2
C2
・エナメル質の内側にある象牙質まで虫歯が進行している
・冷たい物や甘い物を口にすると痛むようになる
虫歯に冒された部分を削り、詰め物や被せ物で補う
C3
C3
・神経まで虫歯が進行している
・何もしていないのに、ズキズキと激しく痛むようになる
歯髄の神経を取り除く根管治療が必要になる。
C4
C4
・歯根まで虫歯が達し、歯根部に膿が溜まる
・神経が死ぬため痛みはなくなる
抜歯が必要になる。歯を失った箇所には入れ歯やブリッジ、インプラントで補う

重度の虫歯でも歯を残す治療法――根管治療

重度の虫歯でも歯を残す治療法――根管治療

歯の根まで虫歯が進行した重度の虫歯の場合、以前であれば抜歯するしか治療法がありませんでした。しかし、抜歯をすることで歯並びや噛み合わせが乱れるなどの問題を引き起こす可能性があるため、できるかぎり抜歯しない治療法が望まれます。

抜歯をせずに虫歯の進行を止め、歯を残すことを可能にしたのが「根管治療」です。根管治療とは、根管の中の死んだ歯髄(歯の中の神経や血管などの組織)や、細菌で汚染された象牙質を取り除き、徹底的に根管の中を洗浄して無菌状態にする治療法のことをいいます。根管の内部は非常に複雑な構造になっており、治療には高度な技術と経験が必要ですが、根管治療を確実に行うことで、重度の虫歯でもご自身の歯を残すことができます。

根管治療の流れ

STEP.1歯髄を取り、きれいにします

歯髄を取り、きれいにします

虫歯菌に感染した歯髄(神経や血管)を取り除き、徹底的に洗浄します。

矢印

STEP.2消毒をします

消毒をします

根管がきれいになるまで消毒を繰り返します。治療中は期間を空けると歯髄を取り除いて空洞になった根管を通り、細菌が侵入してくるため、根気よく処置する必要があります。

矢印

STEP.3根管に薬を充填します

根管に薬を充填します

きれいになった根管の先端まですき間なく薬剤を充填し、その後、再感染を防ぐために密封します。

矢印

STEP.4土台を作り、被せ物を装着します

土台を作り、被せ物を装着します

残った歯の根の上に土台を作り、被せ物を装着して治療完了です。

根管治療の重要性

根管治療の重要性

歯の根は、建物の「基礎」に当たる部分です。どんなに見た目が丈夫そうに見える建物でも、基礎となる土台や柱がしっかりしていなければ、大きな荷重に耐えられません。これと同じように、咀嚼時に大きな力がかかる歯を支え続けるためには、根管治療をしっかりと確実に行う必要があります。

先生からのメッセージ

先生からのメッセージ

根管治療は、完了まで長期間かかる治療です。完治前に中断してしまうと再度虫歯が広がり、抜歯せざるを得なくなるケースが多く見受けられます。根気がいりますが、最後まであきらめずに治療を続けましょう。

そして、虫歯治療において重要なのは根管治療が必要となる状態になるまで放置しないことです。歯がしみたり、痛んだりする場合は、できるだけ当院まで早くご連絡ください。というのも、痛みや腫れがひどい場合には、まずは内服薬や点滴などで痛みを抑える必要があり、すぐに治療に移ることができないからです。更に言えば、大切な歯を守るためには、「痛くなる前に来院する」ことが大切。虫歯は症状が進めば進むほど、歯を削る量も多くなっていきます。歯は削る箇所が増えるほどもろくなり、歯を失うリスクも高くなります。

虫歯を予防するためには、毎日の適切なブラッシングと、歯科医院でのケアが大切です。当院では、患者様の負担を抑えた治療を心がけております。痛みに対する不安なども遠慮なくご相談ください。

虫歯と同様に歯周病にも注意が必要です

虫歯と同様に歯周病にも注意が必要です

歯の痛みだけでなく、「歯ぐきの痛み」「歯ぐきからの出血」がある方は、歯周病の可能性がありますので、お早めにご来院ください。歯周病について、詳しくは「歯ぐきから血が出る【歯周病の治療】」をご覧ください。

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